ゲコーです。
シリーズで解説しているFXの基礎講座です。
これまで、FXの基礎やFXで利益を出すための基本について解説してきました。
今回は、FXで生き残る条件について解説してみようと思います。
FXの勝ち組になる割合は?
FXは手軽に少ない資金で始められる投資です。
そのため新規に始めようと考える人数も多いと思われます。
では実際に、FXで勝ち組になる割合はどのくらいなのでしょうか?
これは「勝ち組」の定義によっていろいろなデータがあるのですが、一説では、5年生存率が1%程度ともいわれています。
なんかの病気みたいな表現ですが。。。
つまりはFXを始めてはみたものの、その大多数が何らかの理由で相場から撤退してしまうということなのでしょう。
ここで撤退理由を想像してみましょう。
順調にFXで利益を出している人は撤退しないと思われるので、主に以下のような理由が考えられます。
- たいして稼げないので飽きた
- 投資のための資金が尽きた
- 投資のための時間がなくなった
この理由を深掘りしてみると、FXで生き残る方法が見えてくるかもしれません。
FXで生き残るための方法
先ほどの撤退理由をもう少し掘り下げてみましょう。
- たいして稼げないので飽きた
- 投資のための資金が尽きた
- 投資のための時間がなくなった
たいして稼げないので飽きた
この場合、FXで利益を出すための手法がない、または、手法を守っていないことが原因になっている可能性があります。
前回の記事で、ある手法の例を出してみました。
「ローソク足が移動平均線を上抜いたら買って、下抜いたら決済(売りの場合は逆)」
じつはこのロジックは、ある通貨ペア/時間軸によっては利益を出す可能性があります。
なぜそれがわかるか?
それは私が上記ロジックをEA化(自動売買システム化)して、過去のチャートデータを使って損益データをテストしてみたからです。
これをバックテストといいます。
そのバックテスト結果がこちらの画像になります。
EAの成績としては出品レベルとは言えませんが、少なくとも勝率30%でトレードを重ねると利益が残るという結果になりました。
*あくまでも過去データによる検証です。将来の利益を保証するものではありません。
*ちなみにこちらのEAは、2024年1月時点で私のメルマガ読者さんになっていれば無料でプレゼントする予定です(移動平均期間調節可能)。
このように、優位性のあるロジックを(ある通貨ペア/時間軸に限ってでも)持っていれば、そしてそのルールを守ることさえできれば、「稼げなくて飽きる」という理由で撤退する可能性は低くなります。
投資のための資金が尽きた
次は資金管理について考えてみましょう。
FXはレバレッジが効くので、少ない資金で多くの通貨量(ロット数)を取引することができます。
たとえば国内のFXブローカーなら、2023年11月のデータでは、USD/JPY、1万通貨の取引をするのに約7万円の証拠金があれば取引可能となります。
もちろん、毎回のトレードで勝てれば7万円で済みますが、勝率100%のトレードは存在しません。
(厳密にいえば、無限の資金があって利益が出るまで損切りしなければ、勝率100%はありうる)
先ほどのEAでいえば、勝率30%です。10回トレードすれば7回は負けます。
なので、負けたときの損失を許容できるだけの、資金量とロット数の調整が必要になってくるのです。
これを資金管理とリスク管理といいます。
あえていうなら、資金とリスクの管理ができていれば、適当なロジックだとしても5年生存率は高くなるでしょう。
ブローカー口座に10万円入金し、1千通貨を1日1回買いと売りを交互に取引しただけでも生き残れるかもしれません。(実証していないので実際のところは不明です)
どちらにしても、EAがあれば、ロット数や損切りの値も自分で調整できる(はず)なので、資金管理とリスク管理の目安は立てやすくなりますよね。
投資のための時間がなくなった
専業トレーダーでもない限り、たいていのひとは仕事や家事の合い間、いわゆるスキマ時間にFXトレードをすると思います。
そのためトレードできる時間はひとそれぞれであり、場合によっては忙しくてトレード時間を確保することすらままならないこともあるかもしれません。
日足を使ったスイングトレードなら、1日1回チャートを確認するだけで済むかもしれませんが、1分足を使った高速スキャルピングトレードの場合、片ときもチャートから目を離せないかもしれません。
最終的にトレードの時間確保が困難になってしまい、撤退することになるのだと思います。
この場合、解決策はEAを使うことしか私には思い浮かびません。
かくいう私も、トレードのためにチャートに向き合う時間はあまりなく、基本的な運用はEAにまかせて、ときおり短期トレードで少ない値幅を狙う、というスタイルになっています。