健康番組を見ていたら
sakuraです。
このまえテレビを見ていたら、気づいたことがあります。たくさんのお医者さんがでてきて、健康に関する都市伝説を判定していたり、または、ある食べ物が体にいいと言っている番組があったり、よくよく見ていると、けっこう矛盾していることが多かったり知るんですよね。
お医者さんの立場のいいかた
お医者さんはもちろん健康について専門的アドバイスする立場ですよね。その根拠となっている情報は、世界中の論文であったりするのでしょうが、基本的に日本の保険制度が認めた枠内での情報です。とてもすべて世界中のすべての論文を読んでいるわけではないですし、すべてが有効な論文というわけでもありません。結局は、日々の診療活動と、論文レビュー雑誌の情報と、そして製薬会社の情報が中心になってくるわけです。
先日、膝治療の名医という人が紹介されていました。そのお医者さんは、膝の痛みの原因を軟骨のすり減りではなくて、その周りの筋肉の炎症だととらえて、その筋肉に局所麻酔をすることで痛みを完全していました。
膝の痛みの原因が軟骨ではないことが多い、という視点は大事だと思います。その原因を他に見つけようとする姿勢は素晴らしい。
でも
残念なんです。
まだ残念なんです。
なぜ、筋肉に炎症が起きているのか?
その原因を探らないと、また筋肉に負担がかかるじゃないですか?
では、なぜ筋肉に負担がかかるか?
それは骨盤がゆがんでいるから?
それもあります。
つまり
膝の痛み←周りの筋肉の炎症←骨盤のゆがみ
という図式になるわけです。
でもまだおしい。
まだ残念。
なんで骨盤がゆがむのか?
それを突き止めなければ再発してしまいます。
かなり上から目線発言ですが、その原因を探らずに名医と呼ばれても、ちょっと残念なんです。
テレビ番組という立場からのみかた
そもそも、テレビ番組という立場には、スポンサーの意向が付きまといます。
スポンサーの不利益になるような発言は使えません。
そういったなかで、ドクターなんとかとか、医療なんとかとか、そういう番組をやっても、なんか本当のことを言っている感がないんですよね。
すべて手術したら良くなるとか、現代の医療はそんなに万能じゃないともいます。というか、あまりにも万能でないからこそ、こんなにお医者さんを讃える番組を作って、スーパーヒーローとかスーパーヒロインとかを作りたがっているように思えます。
そういった番組のCMにかぎって、なんたら菌とかなんたら製薬とか、なんたらサプリとかいろいろ出てくるんですよね。